半沢直樹2の2話の感想

最初のブログが感想文から入るのはどうなのかという気もありつつ書いてみる。

自分は以前に小説で「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」を読んだ。

元来、ある理由でテレビが嫌いな自分が、ドラマで人気になったものを読むというのは

抵抗感もあったのだが。この読むに至った理由と環境はまた別記事で機会があれば書くかもしれない

話を戻す。1話はダイジェスト版をネットで観た。再放送も特定地域でしかまだ行われていないようだった。

そんで2話は観てみたわけだがドラマ「ライアーゲーム」で感じたものと似たような違和感をやはり?感じることとなった。

以下、ネタバレ注意である。ネタバレが嫌な人はここでブラウザバックを勧める

 

1、主人公(半沢)に対し敵役(伊佐山)が弱すぎる

これはライアーゲームのドラマ版でも感じたことである。なぜにライバル側を一段弱い形で描写するのか。

結論から言ってしまえば、その方が視聴者ウケするからであろう。

テレビの特性もあるが日本人視聴者側が求めているものを映し出しているのだから単純にマスコミだけの責任ではない

シーンでいうと、外から見える形かつプリントアウトした形でスパイラル買収計画の用紙を眺める伊佐山

ご丁寧に、机にしまって鍵をかけるところまで見られている。

比較してしまっては失礼だが漫画「クロサギ」であっては絶対に出てこないようなお粗末な銀行員だ。

 

2、「倍返し」をちゃんとした文脈で使わない

何を持って「ちゃんとした」ものとするかは評価が分かれるが、少なくとも原作で繰り返されていたように「基本的には性善説。しかし裏切り者には容赦はしない。倍返しだ」との言葉は原作を読んだ身からすると単純に「倍返し」と繰り返すだけの半沢もややレベルダウンして見えてしまう。

さらに「それが私のモットーなんでね」という言葉にも違和感を覚える。

モットーと言わせた監督の狙いは何かあるのであろうか

 

3、中野渡頭取が逆に超絶レベルアップしている

これは逆に高評価。原作では単に周囲に使われるだけの凡人に過ぎないとされる中野渡頭取が、北大路欣也さんの演技力の高さもあいまってとても魅力的なキャラクターになっている

 

ざっとまとめると以上ではあるが。

しかし何故にそこまで伊佐山は半沢を敵視するのか。単純に「尊敬していた大和田を屈服させた半沢を許せない」というだけでは説明不足に感じてしまう。

また原作では「半沢の出世と金にしか興味がない」妻の半沢花が、良妻のようなキャラクターにされている様子であるのも、視聴者がそのようなわかりやすいストーリーを求めているからだろうか

 

振り返って考えると、今回のドラマにても描かれた策略はさほど複雑なものではない。

AIによるシンギュラリティが起きた場合……まぁ既に起きているとする説はここで除外して考えるが……本当に簡単に大多数のサピエンスはAIの思考を理解できないのだろうと思わざるを得ない。自分も含めてだが。

 

以上。ではまた